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車の豆知識その18

 車を長期間動かさないとどうなるのか?

憧れの愛車を入手し、通勤で毎日走らせる方は多いと思いますが、中には電車通勤や自転車通勤で車は基本的に家という方もおられると思います。
そんなユーザーは週に1回、よくて2~3回乗れるかどうか…。
もしくは綺麗にしておきたいから乗らずに置いておきたい!と思う方もおられるかもしれません。
ところが、機械物は動かさずにただ置いておくという状況が、コンディションをもっとも悪化させる要因の1つとなります。

クルマであればエンジンの潤滑オイルが流れ落ちて回りが重くなり、バッテリーはあがりやすくなります。
このため、長期間、走らせないときは「せめてエンジンだけでもかけろ」とアドバイスされたことが1度はあるでしょう。

これは正しくもあり、間違いでもあります。
トランスミッション&デフレンシャルギヤといった駆動系の潤滑オイルも流れ落ちてスムーズに動けない状態にあるからで、タイヤも一点に荷重がかかった状態が長く続くと変形。走行時の不快な振動の原因となることがある。
つまり、エンジン以外にも問題となる箇所が多々あるわけで、実際に走らせて適度な負荷をかけなければ意味がないのだ。
ただし、人間に喩えればリハビリが必要な状態なため、エンジンが軽く回るようになるまで無理は禁物。

走り出しは回転を抑え気味にゆっくりと、無闇な加速も控えることが肝心だ。
さらに、走らせるにしても近所のコンビニに買い物に出る程度の「チョイ乗り」では意味がない。

頻繁に行うとオイルの劣化を早めることになるからだ。
エンジンオイルには燃焼室から吹き抜けた未燃焼ガスも混ざり込むため、エンジンが十分に暖まって燃焼が安定する前に止めてしまうと未燃焼の汚れたガスがより混入しやすくなる。

 1週間以上乗らなかったら最低30分以上は走らせたい

つまり、ちょい乗りの繰り返しはエンジンオイルを劣化させる原因になるわけです。
このため、「1週間以上」乗らずに駐車してあったときは、水温が安定するまで最低でも30分は走らせたい。
なお、放置期間が長くなるほど、リハビリの必要度は高くなる。
その分、走り出しは慎重かつ丁寧に!
また、オイルが密閉されている部位に組み付けられたクランクシャフト(エンジンの出力軸)のように、回転するシャフトの取り出し面にはオイルが漏れ出すのを防ぐためゴム製のシール(オイルシール)が組み付けられている。
このようなゴムパーツは熱が加わり、かつシャフトの回転で揉まれることで柔軟性を維持。

冷えた状態で長期間、動かさずに置いておくと硬化してオイル漏れを起こしやすくなる。
ゴム製のタイヤも路面からの衝撃で伸び縮みを繰り返すことで柔軟性が維持されている。

ちなみにタイヤの空気圧は1ヵ月約5~10%低下すると言われています。
平成モデル以降のクルマに採用されているゴムパーツの耐久性は格段に向上。

1~2カ月、放置したからといってただちに問題になることはないが、「半年以上」の乗らずに放置は極力、避けたい。
なお、同じゴムパーツのタイヤは適正な空気圧(自動車メーカーの指定空気圧で、一般にBピラー周辺に表示されている)が充填されていることで初めて本来の性能を発揮するが、空気圧はタイヤが正常な状態でも自然に低下してくる。
その低下率は乗用車用タイヤでは1ヵ月で約5~10%。
空気圧不足によるタイヤが潰れた状態で長期間、放置した場合、当然、変形の度合いも多くなる。
変形しないまでも不足したままでは走行時にタイヤの性能を発揮できないばかりか、偏摩耗を起こしたり損傷したり、最悪のケースでは事故につながる恐れも。
走る距離が短く、駐車期間が長くなるほど、空気圧チェックも疎かになりがち。

乗らなかったとしても最低でも「1カ月に1度」は空気圧のチェックを。
そして、必要に応じて補充することで適正な空気圧を維持したいですね。

ちなみに筆者は昔初めて乗った車で空気圧などを気にせずずっと交換しなかった時があり、案の定パンクし手痛い出費がありました(´ω`)

 ガソリンの劣化しない保管限度は6ヵ月程度

意外に知られていませんが、ガソリンを長期間空気に触れたまま放っておくと揮発成分が飛んでしまうことで燃焼しにくくなり、残留物が酸化することで異様な臭いを発するようになります。
茶色く変色してドロッとしてくることから整備業界では「腐る」という表現がよく使われる。
このガソリンの劣化、キャブレター仕様の古い車両にとって致命的。通路が詰まって燃料が供給されなくなるからで、近年のインジェクション仕様のクルマであっても噴射ノズルが詰まるなど不調の原因となる。
しかも、「引火性」のガソリンは気化することで始めて発火するため、腐る(揮発成分が飛んでしまう)とエンジンがかかりにくくなり、かかったとしても異常燃焼を起こすため不安定で、まともに回らなくなる。
このため、ガス欠寸前といった極端に少ない状態のまま長期間乗らずに駐車しておくのもよくない。
長期間、ガソリンを放置すると、ガソリンに含まれるアルケンが、空気中の酸素によって酸化し、蟻酸や酢酸に変化します。

これによりガソリンは、着色処理されたオレンジ色から褐色に変色し、酸性化によって、強烈な刺激臭を発生させる。
ガソリンの劣化は、周辺温度や湿度、空気への晒され具合に大きく左右されるが高温で常時空気に晒されるような劣悪条件では、3ヵ月程度の早期で劣化が始まる。

通常1年も経つと劣化が始まり、変色と刺激臭が目立つようになり、2~3年後には流動性の悪いドロドロ状態になる。
エネオスやエッソなどにガソリンを供給しているJXTGエネルギーでは、燃料の劣化しない保管限度について表記している。
気温の変化が少ない冷暗所での保管という条件をつけて、「ガソリン、灯油、軽油は6ヵ月程度(ただし、品質を保証するものではない)」としている。
タンク内のガソリンが少ないと、例えば50L入るタンクに5Lしか残ってなかった場合、45L分の空間が液面上に広がることになり、揮発成分がより飛びやすくなるからで、走らないにしても常に満タンに近い状態にしておくことが望ましい。
走る距離が少ないがゆえに「必要な量しかガソリンを補給しない」というユーザーは注意した方がいいと思います(´ω`)

 最も起きやすいトラブルはバッテリー上がり

さて、長期間乗らずに置いておいたことでもっとも起きやすいトラブルに「バッテリー上がり」があげられる。
これが起きる主な要因は「自己放電」と呼ばれる現象にある。
これはバッテリーに溜め込まれている電気の量が自然に目減りしていく現象で、放置期間が長くなるほど放電量は多くなる。
そして、バッテリケースの上面が湿ったホコリで覆われているとその傾向が強まる

+電極と-電極の間に微量な電気が流れ、電気を消費している状態になってしまうからで、常にきれいにしておくことが大切だ。
また、補機用の鉛バッテリーはバッテリー液(電解液/希硫酸)を注入した時点から劣化が始まり、実質的な容量(電気を溜めておくことができる量)が徐々に減っていく。

このため、バッテリーの使用年数が経過するほどにバッテリー上がりを起こしやすくなる。
しかも、セルモーターの回転時バッテリーから大量の電気を放出される。

瞬間的に100A以上もの大電流が流れるのだが、バッテリーが劣化してくると内部抵抗が増加して電気が流れにくくなるため、そんな大電流を流しにくくもなる。
その結果、勢いよくセルを回せる時間は確実に短くなってくるのだ。
それでもエンジンさえかかってしまえば発電機(オルタネーター)が動作して補充電が開始され、消耗した分を補充しつつ、回転し続けるために必要な電気の供給が行われるため、ある程度の電力は回復する。
しかし、電子制御やパワーアシストが氾濫している最近のクルマは、ただエンジンを回しておくだけでも電気を食うため、5~10分程度、アイドリングさせたところで消費した電気は補いきれない。
発電量はエンジン回転数が2000rpm前後に達した時に最大となり、それ以降は安定するよう設定されている。
クルージング時のエンジン回転は2000rpm前後に落ち着き、これ以下では通常走行時に「供給過剰」に、以上では「供給不足」に陥ってしまうからだ。

 「乗らないならせめてエンジンをかけろ」はあまり意味がない

つまり、アイドリング時の発電力は走行時よりかなり少ないわけで、これも「乗らないなら、せめてエンジンをかけろ」というアドバイスが、あまり意味がない要因の1つに上げられる。
新車の1回目の車検が3年に延長されて以降、バッテリーの耐久性は向上して3年上、余裕で使える傾向にはあるが、3年以上使用したバッテリーは確実に性能が低下。
定期的に走っているならまだしも、乗らずにおいておく期間が長いという利用状況ならバッテリー上がりを起こしやすくなってくるので注意! 
バッテリー上面に設置されているインジケーターを定期的にチェックして、コンディションを把握しておきたい。
そして、「要充電」状態だったり、セルの回りが弱々しく感じたなら、ただちに補充電を依頼するべきだ。
が、そのような状況が頻繁に起こるようなら、動かなくなる前にバッテリーを交換することをおススメする。

まだ3年しか経っていないではなく、バッテリーからしてみればもう3年経っているという状態なので注意しましょう。

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